ウーマンコム コラム

貧血は、酸素不足の状態

顔色が悪い、めまい、疲れ、だるさ・・・など、貧血と低血圧には共通した症状があります。どちらも血液が体に届けている酸素の量が不足しやすいために起こる症状ですが、原因は異なります。

貧血の場合に問題なのは、酸素を運搬する赤血球やヘモグロビンが足りない点です。女性は、赤血球が380(万個/立方mm)以下ヘモグロビン量が11.5(g/dl)以下。男性は赤血球が410以下ヘモグロビン量が14以下の場合と、正常値を下回るときに貧血と診断されます。

赤血球中に含まれるヘモグロビンは酸素の運搬役で、この量が減ったり、赤血球そのものが少なくなると、全身に十分な酸素が供給されなくなり、貧血を発症します。

症状は全身に出ます。よくある貧血の症状は、めまいや頭痛ですが、これは脳の酸素不足によるもので、ひどい場合は、失神してしまうことも。筋肉の酸素が不足すると、熱やエネルギーの産生効率が悪くなり、そこで生まれた老廃物の運搬もスムーズにいかないため、体がだるく疲れがとれないといった症状も出てきます。

階段や坂道を上がると、動悸や息切れも起きますが、これは血液の酸素を運ぶ量が少ないので循環を上げてカバーをするためです。貧血の人は、疲れやすく、ちょっと走っただけで息切れがします。

貧血の中でも女性に多いのが、月経による出血が原因で鉄分が不足する鉄欠乏性貧血。ひと月の月経で失われる経血量は平均して35mlで、血液1mlには鉄が0.5mg含まれているので、約17.5mgの鉄が失われることになります。

食事で摂取する鉄のうち、胃腸から吸収されるのはわずか10%程度。一方、1日に汗や尿などで排出される量も1mgあるので、積極的に鉄を摂取しないと、収支がマイナスになってしまい、これが鉄欠乏性貧血に影響しています。

■月経周期の短い人は貧血になりやすい
女性なら誰でも鉄欠乏性貧血のリスクがあるといえますが、ダイエットで食事量を制限していたり、好き嫌いが多く偏った食事をしていたりする人は、一層鉄が不足しがちで、貧血を発症しやすくなります。月経周期の短い人や子宮筋腫があって経血量が多い過多月経の人も、鉄欠乏性貧血のリスクが高くなります。生活改善で貧血を改善できることもあるので、生活の見直しも大切です。

貧血は、長引くと心臓への負担で心肥大や不整脈につながるため、決して軽く見てはいけません。再生不良性貧血や、溶血性貧血などの重大な病気もあります。まずは自分で出来る生活改善から始めて、それでも治らなければ病院へ。