ウーマンコム コラム

低血圧は、血液循環が悪い状態

貧血が、血液自体に問題があるのに対し、低血圧は血液を巡らす“ポンプ作用”に問題があります。心臓から血液を送り出す力や、手足の末梢から心臓に血液を送り返す力が低下し、全身の血液循環が悪くなっている状態です。

低血圧の定義は、基礎血圧(朝、起きてすぐに測定した数値)の最大値が100mmHg未満とされています。まれに甲状腺の病気などが隠れてることもありますが、一般定期に低血圧といえば、体質が原因の“本態性低血圧症”です。

自覚症状を伴う場合を“本態性低血圧症”といい、典型的な症状は、朝なかなか起きられないこと。そして、疲れやすく、無理がきかない。その他にも、めまい、頭痛、耳鳴り、疲労感、倦怠感、肩凝り、動悸、息切れ、胃腸虚弱、不眠など様々な症状が表れます。低血圧の人は、いわゆる虚弱体質。体力を気力でカバーするため、日常生活はストレスフル。人によっては、朝起きられず出社できないなど、生活に支障をきたすこともあります。

一方、立ちくらみがしたり、通勤電車などで長時間立っていると気分が悪くなるのが“起立性低血圧症”。立った時に、下半身にたまった血液を心臓に押し上げる力が弱く、脳に十分な血液が回らなくなり、立つと血液が下がってしまうことで起きます。血圧を一定に保つ機能をコントロールする自律神経のトラブルが関係していて、本態性低血圧症と同時に、朝起きられない、めまい、動悸といった症状も伴います。

■体の不調は精神面にも影響
本態性低血圧症も起立性低血圧症もつらい病気。にも関わらず、高血圧に比べて重要視されないため、病院へ行っても見過ごされることも。つらい症状の原因が低血圧とわからず、放置して症状を悪化させる人も。

さらに、体の不調が心理面に影響することも問題です。午前中は調子が上がらないため、さぼっていると評価され、落ち込む人もいます。また、本人に低血圧の自覚がない場合、低血圧の症状をうつだと思い込むことも問題で、うつと誤診されることも多いのです。

低血圧には、過敏性腸症候群やアレルギー疾患、パニック障害など多くの関連疾患があります。まずは自分が低血圧かどうか、基礎血圧を記録しましょう。症状を改善するには、まずは低血圧だと自覚することが重要。次に生活改善を心がけて、病院で適切な治療を受けましょう。

■低血圧と紛らわしい病気
めまい、耳鳴り、疲労感、胃腸虚弱など多くの症状が表れる低血圧。同じように様々な症状が出る病気や、めまいという特徴的な症状で低血圧と混同されがちな病気もあるので、治療しても症状が改善しない場合は専門医へ。

自律神経失調症/代謝や血液循環など生命の維持に欠かせない神経系にトラブルが起きるのが自律神経失調症。低血圧も自律神経の障害が関連し、似たような症状が出るため、特に混同されやすい。

メニエール病/めまい、耳鳴り、難聴などが主な症状だが、耳の中のむくみが原因で、耳鼻科の範疇。低血圧は体が揺れるようなめまいに対し、メニエール病の場合は、天井がぐるぐると回るような感じがする。