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更年期の症状から将来の骨折リスクを予測!米国研究チームが報告

更年期以降の骨折リスク

昨年末、内分泌・代謝関連の国際誌ジャーナル・オブ・クリニカル・エンドクリノロジーアンドメタボリズムのオンライン版に、更年期の「ほてり」「のぼせ」の症状が強い人は、骨折しやすくなるという研究報告が寄せられました。これは、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校を含む研究グループによるもの。

もともと、卵巣がホルモン生成を停止(閉経期)して生理がなくなる時期には、6割以上の女性に「ほてり」「のぼせ」の症状が出るといいます。この症状は個人差があり、長いときには数年続くといわれています。

この時期の女性は、古い骨を破壊する速度が、新しい骨を生成する速度よりも速く、必然的に骨密度が低下します。そうすると骨の内部はスポンジのようなスカスカになり、「骨粗しょう症」リスクが高まるため、骨折しやすくなるということのようです。



注意したいのは症状の重篤度

なかでも、「ほてり」、「のぼせ」、「寝汗」など血管運動神経症状と呼ばれる状態が中程度から重度と診断された人は、そうでなかった人よりも、太ももの付け根部分や腰椎の骨密度が低く、発症(骨折)するリスクが80%も高くなるとか。

更年期障害は程度の差はあれど、ほとんどの女性がかかる更年期特有の体調不良です。緩和するためには、適度な運動や食事、漢方、不足がちな栄養素の補給が挙げられますが、実際のところ、個人差が大きいといっていいでしょう。



更年期症状の軽減と骨折対策の参考に

これから更年期を迎える人は、できるだけ軽度な更年期を過ごせるよう、日頃の生活習慣などを見直しをしてみるといいかもしれません。

また、「そういえば更年期障害で上記の症状が『重かった』」という印象があるなら骨折(特に太もも)に注意して過ごしましょう。高齢者の骨折原因の多くは、室内でつまづいて骨折したり、自転車で転倒したりと、身近なところに潜んでいます。

年々、骨折をすると治癒に時間がかかるようになります。しかも太ももなどを骨折すると、歩行が困難になり、そのまま外出が億劫になってしまって…寝たきりになってしまうケースもあるとか。

とても些細なことに感じますが、家の中の段差を解消したり、階段に滑り止めをつけるだけでも、骨折リスクを軽減できます。自分やパートナーはもちろん、高齢の方と同居する場合も、「気をつけていれば大丈夫」ではなく、「うっかりすべっても大丈夫」という意識で生活導線上のリスクを解消しておきたいものです。



更年期のほてりが強いと骨折リスク高くなる、太ももの付け根を打たないよう注意を
http://www.mededge.jp/a/gyob/7036