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病院で行う検査・女性(1)

超音波検査・子宮卵管造影検査・通水通気検査・子宮鏡検査

■子宮や卵巣のようすを超音波で検査

超音波をからだにあて、はね返ってきた信号をモニター上に画像として写し出し、からだの中のようすを観察・診断するのが超音波検査で、エコーとも呼ばれます。

超音波はプローブというものの先から発信されます。お腹の上からあてる腹部用プローブと、腟の中に入れて使う腟用プローブがあります。腹部用プローブは腹部全体を見る場合に、腟用プローブは子宮や卵巣、腹水を個別にくわしく見たい場合に使います。初診の際に行われる超音波検査では、まず子宮の形が正常かどうか、また子宮筋腫や卵巣嚢腫などの有無をチェックします。


→卵胞の大きさを測定し、排卵日を予測する

超音波検査で卵巣内の卵胞の大きさをチェックすることもできます。卵胞は月経の終わりごろから少しずつ大きくなり、排卵の1~2日前になると直径18~20ミリぐらいの大きさになります。

卵胞の大きさを超音波検査で計測し、基礎体温やホルモン検査(黄体化ホルモン)、頸管粘液検査の結果とすり合わせれば、排卵日を正確に予測することができます。ですから、性交のタイミング指導や人工授精などを行う際には、超音波検査が欠かせません。


→排卵したかどうかもわかる

排卵とは、成熟した卵胞から卵子が飛び出すことです。ところが、なかには成熟しても卵子が飛び出さない卵胞があり、これを黄体化未破裂卵胞(おうたいかみはれつらんほう)といいます。
黄体化未破裂卵胞であっても基礎体温は上がるので、基礎体温表上は排卵が起きたように見えます。ですから、超音波検査で卵胞のようすを観察し、実際に排卵があったかどうか確認する必要があります。卵胞が破裂しているところが超音波検査で見られれば、排卵が起こったと判断されます。
また、排卵と同時に卵胞から卵胞液がこぼれたり、卵巣から出血することによって子宮の裏のあたりに一時的に水(腹水)がたまります。これも超音波検査で見ることができ、排卵の有無をチェックできます。


→子宮内膜の厚さを計測することもできる

受精卵が着床しやすいように子宮内膜が厚くなっているかどうかも、超音波検査でわかります。


■子宮卵管造影検査

子宮や卵管の形を映し出す検査。子宮や卵管に造影剤(ヨード)を入れてX線撮影をする検査を子宮卵管造影検査といいます。

造影剤は、腟からカテーテル(細い管)を入れて子宮に注入します。それを、X線撮影すると、下の写真のように子宮内腔がくっきりと映るので、子宮の形が正常かどうかがチェックできます。
造影剤は卵管のほうにも流れていきます。卵管が正常であれば、造影剤はしばらくすると卵管采から腹腔内(お腹の中)へと流出し、そのようすもX線に映ります。もし、卵管がせまくなっていたり、詰まってしまっている場合は、造影剤の影が途中で切れてしまいます。
造影剤は1日以内に、卵管采(卵管の先端部分)から腹腔にすべて流れ出て、腹腔内に散らばります。


→検査の痛みは人それぞれ

10分ほどの検査ですが、卵管を造影剤が通るときに多少痛みがあります。通常は検査前に鎮痛剤などが処方されます。ただし、痛みの感じ方は個人差が大きいもので、「痛かった」と言う人もいれば、「ほとんど痛くなかった」と言う人もいます。卵管がせまくなっていたり、詰まっていると、特に痛みを強く感じるようです。そのような訴えも大切な情報なので、がまんせずに医師に伝えてください。


→人によっては検査後に妊娠しやすくなる

造影剤が卵管を通過するときに卵管を広げる作用があるので、軽い卵管の詰まりがあった場合は、検査後に卵管の通りがよくなります。また、造影剤のヨードには、卵管内を消毒したり、すべりをよくする働きがあります。それらが妊娠へ結びつくこともあります。
また、選択的卵管造影といい、詰まっている卵管に細い管を入れて、卵管を広げる処置を検査と同時に行うこともあります。


→検査の緊張で卵管が狭くなることもある

検査で卵管が詰まっていると診断されても、次に検査をすると今度は詰まっていないということがときにあります。これは、検査の際に緊張し、卵管が一時的にせまくなったからと考えられています。


■通水・通気検査

水や空気を通して、卵管の詰まりをチェック。通水・通気検査は、カテーテル(細い管)で子宮口から子宮内に水や空気(炭酸ガス)を送り込み、卵管が詰まっていないかどうかをチェックする検査です。

X線装置のない病院で卵管の通過性をチェックする場合に行われます。精度は子宮卵管造影検査よりは劣りますが、子宮卵管造影検査で造影剤として使われるヨードに対するアレルギーがある人にも行うことのできる検査です。


→治療効果もある検査

空気や水を通すことにより、狭くなっていた卵管が広くなることがあります。そのため、検査後は精子が進入しやすくなったり、受精卵が移動しやすくなり、妊娠に結びつくことがあります。
また、通水に使う水の中には感染防止の抗生物質が入っているため、子宮や卵管に炎症があった場合などは、その治療にもなります。

通水検査の場合、注射器で水を注入しますが、そのときの感触や水の量で水が卵管を通っているかどうかを診断します。通気検査では、ガスを送り込んだあと、お腹に聴診器をあてて卵管を通るガスの音を聞いたり、子宮内の圧力を測定したりすることで、卵管が通っているかどうかを診断します。


■子宮鏡検査

小型カメラで子宮内部を観察する。子宮の内部に、子宮鏡(ヒステロファイバースコープ)を入れ、子宮の内部を観察する検査です。先端に小型カメラ(0.05mm以下)がついていて、これにより子宮内のようすがモニターに映し出されます。

単独で行う場合もありますが、通水検査と同時に行われることもあります。これは、通水検査で子宮内に水を流すことにより、カメラのくもりを防止するのに好都合だからです。
子宮鏡の先は直径3~5mmほどですが、それが子宮口を入っていくので、多少の痛みがあります。鎮痛剤(坐薬)を使うこともあります。


→どんな異常をチェックできるのか?

主に子宮ポリープ、粘膜下子宮筋腫、子宮奇形、炎症や癒着などの有無がわかります。小さなポリープが発見された場合は、その場でカメラ付き鉗子などを使って切除することも可能です。


2011年03月31日 更新